準備中

一か月くらい前です、患者さんで20代前半の男性が吐き捨てるように言いました。

「なにもする気も起きないし、なにしても意味無いと思う」と。

まあ、精神的に疲れていてそう思っちゃうことはありますね。
こんな日々でこの先どうなるってんだ~!って思ったりすることもあるでしょう。

僕も10代20代だったらつまらない日々はそんな言葉のひとつやふたつ、いえそ
んなことばかり言ってたかもしれません。
今じゃそんな元気も無い?
いえいえ、そんなに落ち着いてないですが。

 何もする気がない、
 何しても意味無く思える、

その彼の発言の意味を考えてみようとおもったりしたのですけど、難しいです
ね。まあ、守秘義務があるので具体的に書けないのですけど。





目標の喪失だったり、未発見だったり、なにか力不足を感じたのか、
漠然とした未来への不安だったり、哲学的な迷いかな・・・とかね。

まあ、体調を整えてるよう鍼治療とストレッチ、そして食事運動休養の簡単な
指導をして数回の治療で「もう大丈夫みたいです」と彼が言ったので治療は
その後一回様子見のため行い、終了としたので今は大丈夫のようですけど。


最後の治療の会話で「なにもすることが無い時っていうのは無いね」という話
をしました。
何もしてないようで何かしてる。何かっていうのは「準備」です。

食事を摂るのも、運動するのも、体を休めるのも、全部今これからへの準備。
明日への準備。
睡眠中なんて体内は別の意味でとても活発に活動してます。起きてからの準
備をしてる。

今回、気分的に調子崩したことさえも、何もやる気がなくなったのも、意味無
いと発言したのもこの先一筋縄ではいかないかもよ?という予測・勘が働き
一休みすることが必要だったのではないかと。

だから詭弁に聞こえるかもしれないけれど準備中だったと捉えてみないかな?と。

説明下手で諭し方もヘタクソなのであまり納得してくれなかったかもしれないで
すけど(笑)、でもいつになく僕は真剣に話しましたよ。



最近、意識がいくんです。「準備をしておくこと」ってやつに。
あの暑かった夏に読んだ「フィッシュストーリー」にも

「父が言うには、大事なのは、職業や肩書きではなくて、準備だ、ということらしくて」

って台詞がありました。

極端な話、目標なんか持てなくてもいいから準備しておくこと。

ふらり放浪するにしたって、その時々に出会うハプニング、アクシデントに対応
できる準備ができているか、それによって放浪を続けられるか、そこで終わるか
変わってしまう。最初はあての無い放浪でも途中でなにか見つけるかも。
そのときの為に、こころもからだも準備ができていた方が良い。
何がおこるかわからないから準備をしておこうと。

バイクだって、パンクした時のこと、転倒してしまうかもしれないこと、ぶつけられ
てしまうかもしれないこと、全てにパーフェクトに準備してたら身動き取れません
けど経験とか、ライダーにとっての環境(体力とか経済力とか)を踏まえてできる
限りの準備はしておくものですし。


ひとつ年を重ねました。
いい加減大人なんだなーと10年以上も前から言ってはみるものの、未だ子供
じみた自分に時折嫌気さしますけど・・・

この一年、進化してこれたかな?なんだかイメージ先行で、計画倒れが多かっ
た気がします。それに、随分環境が変わった。この一年ハプニングが多かった
ように感じるし、トラブルと言っても良いくらいの出来事にいくつか見舞われて結
構凹みました。

準備が不足していたのかもしれない、力足らずを強く感じた一年でした。

鍼灸治療ももっと準備をしていかないと。
まだ駆け出しのころに「鍼でリストカット癖治りますか」と言われて、できませんと
答えてしまった。勤務先の治療院はそういった病を診る場所でなかったし、自分
もなにができるのか見当つかなかった。
10年以上経って今は、治療室もあるし、ネタ帳への記載も増えて結構自信ある。
だけど、あの時の患者さんを助けた訳ではない。

間に合わなかった患者さん達に申し訳ないといつも思います。
「バネ指治る?」
「不妊治療お願いできますか?」
「お肌の荒れをどうにかしたいのですけど」

たくさんの患者さんからの期待をガッカリに変えてしまったし、家族・知人も救え
なかったのは忘れないようにしておきたいです。

そのたびに勉強して、増やしてきた手数口数技の数。
なのにこの一年の体たらくはちょっと想定外でした。

もう少し緩んだ気持と臍の下を引き締めて患者さんや古い友が「困っているんだよ」
と言ってきたときに「大丈夫、準備万端だよ」と言いたいものです。


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by fuji69fes | 2010-11-01 13:10 | more about ...
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