つらーい皮膚湿疹!

人の臓器の中で最大のものってなんだか知っていますか?

心臓?大腸?肺臓?

いいえ、それは皮膚です。

皮膚は臓器なんです。(ご存知でしたか?)


東洋医学でいうと皮膚は肺(や脾)に属します。皮膚は肺の一部で大腸と対応します。
「皮膚は内臓の鏡」といわれますからね。

皮膚が呼吸器でもあるのは皮膚呼吸ということからもおわかりいただけますね。
そして、汗や老廃物の分泌という代謝を担う器官でもあります。
温感、痛みなどを感じ身を守るセンサーという役割もあります。
表皮は外胚葉由来ですから脳や中枢神経と非常に密接なつながりがあります。皮膚があり正常に働くおかげて外の環境から生命を守ることができます。

東洋医学では衛気という言葉があります。

衛気は体表をめぐり、専ら体表の温度調節につとめ、汗腺の調節をあずかっている。
皮膚や腠理を充実させる仕事もしている。


まさに衛る気です。

だから東洋医学では体表を良く観察します。皺があっては気の力が落ちています(生命力が落ちくぼんでいる。色味も良く観察しますし、吹き出物が出ていたりカサカサしていたり、当人が痒みを訴えていたりすると「ちょっと治療に時間がかかりそうだなあ」と思ったりします。


この衛気は飲食からつくられるのですが、当然胃腸が働かなければ飲食から作ることはできません。
飲食から様々な気を作り、元気を補いますが、胃腸が調子を崩していては元気になれませんね。



なので、皮膚の状態が良くない方は胃腸(脾)を治療することが多いです。

皮膚≒表皮ですから、東洋医学では目にも口にも消化管にも腎臓にも肺の働きが存在します。
個々の臓器が健康である事も大切ですが、人としての機能体が健康に働くためには個々の臓器がばらばらに機能するのではなく、うまく連携している事が必要なのです。

なので皮膚を丈夫にするためにはそれを支える内臓の働きがスムーズでなければなりません。
内臓にも問題がある可能性があります。

背中や腰、また使いすぎた腕から指先までの固さを取り、血流を改善することで内臓の働きを良くすることができますし、内臓の働きを上げて行くのは鍼灸治療の得意分野です。

それと忘れて行けないのが肝の治療の必要性。

アトピーや痒みを訴える場合は肝の気が乱れていることが多いのです。

東洋医学でいう肝の機能はいわゆる肝臓を指している範囲より広く、体のしくみの中で気分や水分が動いたり筋肉が動いたり感情が豊かに過ごせたりと、生きている活動そのものを順調にする働きを肝の働きとして普遍的に考えます。

かゆみが止まらなくなるのは、かゆみ反応を自分でうまく調節できない状態に何かの理由でなっている、という事ですから肝の働きがうまくいっていない証拠なのです。この肝の働きと西洋の肝臓機能は意味するところが違いますから、病院で検査してもおそらくは正常です。

頭の使い過ぎ、イライラしたり、抑うつ状態になったり。こういうときは自律神経の乱れが起きていて体内の血流の偏りが生じてます。(冷えとのぼせの同居など)

まんべんなく体内が巡り偏りが無くなれば落ち着く症状も多いので漢方、鍼灸はそんな方には頼りになるかと思いますよ。



もちろん、抗ヒスタミン剤やステロイド剤などで改善できる可能性はあります。
(私のところではステロイドを嫌がる患者様が多いので亜鉛系の塗り薬(市販薬)と皮膚の保湿法などでフォローしてますが)


ですが、根本的な原因としては、生活リズムの崩れが挙げられます。

気忙しい、ストレス、食生活(暴飲暴食というより食べれない、食べ物のバリエーションが貧弱)、休養の不足、etc

鍼灸治療で整えながら日常生活の改善・養生に努めて頂きたい症状です。
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by fuji69fes | 2013-12-03 22:22 | 治療室より
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