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膀胱炎

なんとなく気ぜわしくなってくるこの時期、気がつけば次の日曜日は12月です。

寒くなって体が冷え、忙しくて体力が落ちてくると様々な症状が出てきやすいです。

風邪症候群、胃腸風邪、帯状疱疹、それにインフルエンザやノロウィルスなんかも体力が落ちているとかかってしまいます。

体力がある状態というのはあまり体が冷えません。

冷え症という方はそれだけで体力が無い方だと自覚していただきたいです。

さて、今回は膀胱炎について。

身体の構造上男性よりも圧倒的に女性に多い症状ですが、体が冷えていない方はあまりかかることは無いです。大腸菌などは元来体内にいる筋ですから病気にならない程度の体力があれば大丈夫なはずなんです。


お腹から足先、つまり下半身が冷えていると抵抗力が落ちて膀胱炎になりやすいです。

鍼灸治療では全身の調整’身体をゆったりとさせる=自律神経を整え身体を回復力のある状態に変化させます)に加えて、仙骨上の反応点、八髎穴あたりを鍼やお灸で刺激します。
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八りょう穴は、膀胱炎だけでなくぎっくり腰、生理痛、子宝の灸・ED・人工授精/体外受精前後、妊娠中は初期のリラックス灸、出産後の体調管理によく使います。骨盤神経叢の上のあるツボです。子宮や生殖器の神経支配に関係している大事なツボ群です。また自律神経とも深いかかわりがあります。


加えて足のスネにある蠡溝などを刺激します。

この蠡溝というツボは肝経にあるツボで肝径の流注は陰器を纏うわけですから、デリケートゾーンにツボを探さなくても蠡溝に反応があれば、刺激して肝径の巡りをよくしてやれば体が整うわけです。

滋養強壮に効果を発揮するといわれ下半身の血液の巡りがよくなり、気血の滞りがなくなって、冷えや下腹のかたまりがなくなってきます。また、月経不順やおりもの(帯下)異常時、そして陰部のかゆみ、排尿困難にも効果的です。他にも突発性腰痛や側頭部痛にも有効です。

(・・そう、八りょう穴も蠡溝もイライラする、神経が高ぶる、そんな症状に効果的なんです。年末までのこれからの季節、鍼灸治療はとっても効果的です。)

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肝経の流れを悪くしている原因が他の経絡にあればその経絡(腎経や脾経など)を治療します。
これが全身調整ですね。


「ツボで治すのではなくて経絡(気の流れ)を調整するポイントがツボなんです」


余談~鍼灸師なら皆わかっているこの法則ですが、鍼灸を学ばずにツボ治療を取り入れている他の資格の治療家の中にはここがわかっていない(わかろうともしない)で、「ツボってすごいんですよ」って治療していたりしますからちょっと残念です・・・。
 
 先月うちに来られた先生(鍼灸師では無い方)に時間があったのでこの辺のお話をしたら「とても興味深いです!ツボってそういうものなんですねえ」と興味を持っていただけたので良かったなあと思ってます。そして、「どんな本で勉強すればよいですか?」って聞いてくれました。大人ですね~、まだ20代なのに人にお勧めを聞いてくるなんて。その後「お勧めの本買いました!」って連絡くれましたからこの先が楽しみなセンセイです。~



さて、体も冷え、忙しくて、残念な事に膀胱炎になってしまった方へ。
抗生物質をお医者様から処方されるかと思いますが、それとは別にご自分の抵抗力をつけましょう。
哺乳類は温かい血液を巡らすことで活動してます。
パソコンや会議、商談で脳と目と首肩腕あたりに血液という兵隊を動員してしまいますが、お腹から下、足先へも兵隊の配備を忘れてはいけません。足元をすくわれますよ。

対策としては、仙骨とヘソ下をカイロや腹巻きで温め、水分は多めに取りましょう。

着かれているのですから無理をせず、養生することに気を使ってください。

これからの時期、お酒の席も増えますが、体調が思わしくないときは一層気をつけてください。
食べ過ぎも然り。

忙しくてもお風呂に入り体を温めることをお勧めします。

※ウォシュレットをお使いの方は水流を強くしないように。
また、大腸菌を前に移動させることになりかねないのでお尻を拭く際は前から後ろに向かって拭きましょう。
by fuji69fes | 2013-11-28 13:11 | 治療室より
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