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ロコモティブシンドロームって知ってますか?

ロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)は、加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態を表す言葉です。

同じように運動器の衰えで起こる運動器不安定症という概念もありますが、高齢化などにより、バランス能力および移動・歩行能力が低下し、その結果閉じこもり・転倒のリスクが高まった状態と定義されていて、この運動器不安定症より広い概念が上記のロコモティブシンドロームです。

定義の違いを知るより、上記の運動機能の衰えが加齢、高齢化などにより…と記載されてますが、40代から既に予兆が出ていると言ったらビックリでしょうか?

当治療室にも40代で変形性股関節症と診断され骨切り術をすすめられ、鍼灸や整体でどうにかならないかと治療にいらした患者様が過去数名いらっしゃいます。
皆さん、治療とセルフケアを覚えてもらって、その後しっかりと運動する習慣を身につけていただいたので日常生活に戻っていかれましたが、いくらなんでも40代で骨切り術なんて言われるのは怖い話ですね。骨切り術とは…クリック

でも、運動しないとそうなることも不思議ではないんです。
僕自身、運動してこなかったので背骨の側湾が20代後半で見つかってデスクワークで疲れがたまるとると背中が痛む状態が数年続きました。

今はそれなりに運動することを自分に課しているので快適に過ごしてますが、運動出来ない上に治療も受けられないとやはり痛みが出てきます。

筋肉が少なく、運動不足や偏った姿勢での生活を続けている40代女性などは今後骨代謝が落ちていくことも考慮すると黄信号かもしれません。

以前僕は保険会社に勤めていたことがありますが、その時は短命より長生きする(してしまう)リスクを感じとって怖くなったものです。それは、経済の問題が大きかったのですけど。

今はそれだけではなく自分の体(運動器としても、感覚器としても)を長く使うであろうリスクに対しても敏感にならざるを得ません。

鍼灸治療や整体治療だけで自分や皆さんの健康を守りきれるか…深く考えた時、たぶんそれだけでは足りないと思いました。
基本的な体力を維持してこその「こころとからだ」です。


自立した熟年生活を、なんて言われても今はピンとこないかもしれませんが、予防することがとても大切なのが健康というものです。今からなにか始めたい…そんな風に思った方はご相談ください。

道具でも服でも使い捨てより永く愛着をもって使うのが好きなのですが、それには手間をかけることが必要です。からだも長く使うのでやはり手間をかけることになるのです。

例えば、ヨガやウォーキング。オフィス街や駅前でもできるスタジオなどありますね。
柔軟性と心肺機能を高く保ち、健やかに上手にエイジングしていきたいものです。

PS 
痛みが出てしまっていても当治療室では治療だけでなく、あえて運動をおススメすることがあります。それを行うか否かは患者さまにお任せしますが、前述の骨切り術をすすめられて患者様方の例も含め、運動療法を併用した方が快方に向かうケースが非常に多いです。

運動嫌いだった僕が、皆さまの出来ることを一緒に考え、少しづつ運動メニューを増やしていきますので気負うことなくご相談ください。


   
by fuji69fes | 2013-04-17 20:42 | 治療室より
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