鍼灸と柔道整復との環境比較等

上田たかゆき氏(柔道整復師資格保持者)のブログをお気に入りに追加しました。

「柔道整復師」とは整骨院・接骨院の先生の資格で骨接ぎ・脱臼・捻挫などの外傷を診てくれて
それら外傷については保険で診てくれることもある国家資格です。

患者さんや鍼灸師の中にも「整骨院ってなに?」という人も多いでしょうし、「整骨院に行ってるけど健保組合から文句が来たよ」っていう人もたくさんいるでしょう。

「整骨院で鍼灸治療受けてるよ」という方もいるでしょう。

「鍼灸にも保険が効いて(窓口料金が)安く治療を受けれた」と言う方もいるのでしょう。

また、柔道整復師との比較では無く医師との比較になってしまいますが、鍼灸治療は保険が効かないから医療費が高いと思われている方もいるようです。
(窓口は保険適用でないから自己負担が高くなりますが医療費という観点から見るとコストパフォーマンスに優れた医療ですから実際は国全体の医療費圧縮に寄与できるレベルなんです)


僕自身、整骨院に勤務してましたし、整骨院を経営されている知合いの先生も沢山います。

なぜ整骨院なのか…ということについて考える機会が沢山ありました。

僕自身は柔道整復師の免許を取るときっと堕落するとの想いがあったので柔道整復師になることはやめておこうと思ってましたし、今後も取らないでしょう。取る意味が無い。

もちろん柔道整復師の知り合いには凄い先生がいるんですよ。
でも凄い先生はたいてい「道は一本」ですね。
他の資格は要らない、勉強を深めるのは資格の多さではなくて本人の努力と実践。
そもそも資格に頼っていない。

「本質を理解していれば肩書きは不要」なんだそうです。御意にござります。

(鍼灸師でも自分で勉強せず「どこに行ったら修行できるかな」「他に資格取ろうかな」って考えてる方もいますが鍼灸学を深めれば応用が効くんですけどね…気付いてもらいたいものです)


柔道整復師(接骨院・整骨院)と鍼灸師 の環境比較について上田氏が当時書いた文がありますので興味ある方は目を通してみてください。(更新ほったらかしのサイトですが)

↓↓↓





一昔前の文章ですが当時よりも今の方が深刻な気もします。10年選手の先生がやっていることの下地が当時あったということですので。
上田たかゆき氏の文を一部拝借して以下に転載しておきます。
(一部転載としたのは僕自身の為のメモのようなものです。)

~ここでちょっと悲しいと思ってしまうことがあるとすれば、それは何かというと、柔道整復師の資格をとることの理由付けが、将来とも柔道整復の施術で頑張っていきたいというものではなくて、柔道整復師として有することができる「療養費受領委任払い請求」のみが一番の魅力であるから資格を取るのだと言われてしまう学生に遭遇することである。このような発想の若者は(若者に限らず、むしろ社会経験を得た年配の学生にこそ顕著であるが・・・)そもそも柔道整復術オンリーで治療院をやっていくという発想にはなく、鍼灸を最も効果的な医療的行為とランク付け、その下に全身医療マッサージによる顧客満足度を図りながら、結果として、健康保険の療養費支給申請を最大限に利用することである。ここでいう、「健康保険を最大限利用する」とは、会計検査院の平成5年12月 柔道整復療養費にかかる是正改善処置要求中の2.本院の検査結果にある「医師の同意なしで行ったはり、きゅうの施術を柔道整復の施術をしたこととして請求していたもの」と、同様なことを言っているのか、又はそうではなく、そのような施術行為の置き替えによる不正請求ではない、全く新たな手法なのかははっきりとしていない。
ただ、彼らが一応に等しく言っているのは、柔道整復施術で食べていくのではなく、柔道整復師の資格は単に保険請求のためであり、実際営業したいのは、総合東洋療養術的なもの、例えば、鍼灸・マッサージをはじめ、カイロプラクティックやアロマテラピー、リフレクソロジー、整体等という身分法が存在しない療術までをも混在化した、相補代替医療にかかる総合治療施術を行うのだという。これを仮に「柔道整復療養費支給申請書」で保険者あて請求するのであればやはり不当失当な請求ではないのだろうか。

~また、彼らに何故柔道整復術を行わないのかを問い質せば、「学校で教わった勉強が臨床の場では生かせない。骨折・脱臼の整復固定等を学んでも、骨折患者など来院しない。授業での教育内容及び国家試験問題と臨床における施術実態が大きく乖離してしまっている。」という。この点をキチンと整理構築してあげないと、トリプル資格者におけるこのような要求について真正面から否定し指導することなどできないものと思われる。このことが実に奥深く厄介な重大なるテーマであることに身も震えるほどの心配をしてしまうのは私だけであろうか。
柔道整復師になるためのカリキュラムをきちんと履修し、国家試験に合格したのに、「柔道整復術」をもって治療ができないということが本当のことなのであろうかとも思われる向きも多いとは思う。もちろん、私としては、今でも昔と変わらず骨折・脱臼の患者を診ている先生をたくさん存じ上げている。患者から絶対的な信頼を得ているので素晴らしいことであるが、一方、学校を卒業した後に、十分な卒後臨床研修を踏んでいない者にとっては、そもそも「柔道整復術」たるもの自体が身についておらず、結果として、電気的な物理療法に終始し、独自手法による全身マッサージにみられるような、疾病治療と疲労回復との境界が明確にできない施術を行うしかない訳ありの者もいることだろう。それを保険者、マスコミ、整形外科等の業界外部から非難されるとまことにもって厳しいことだが、これが実態の一部であることは否定できないだろう。

~そもそも鍼灸師であり、かつ柔道整復師であるトリプル資格者は、治療方法の優劣について、治療方法としては鍼灸治療に軍配を上げる。なぜなら柔道整復治療の術を持ち合わせていないから、とあっけらかんと答える保険のためだけのトリプル資格者の声をどう受けとめれば考えればよいのであろうか。

~2001年2月にWHO(世界保健機関)の伝統医療と相補代替医療に関する報告のなかで、柔道整復師にかかる身分的な事項が数行ではあるが触れられていた。あくまで身分法をもとに報告されているので、施術内容の報告ではなかったことから、今後、施術内容の具体的な事柄について説明して行かなければならない状況に置かれていることだろう。
一方、鍼灸では、皆さんもよくご存じのとおり、今からもう27年も前の1979年には、既に鍼灸の治療効果を43疾患について報告済みであった。そのWHOの報告書で記述された鍼灸適応疾患は、腰痛症や頸腕症候群にとどまらず、鼻炎や結膜炎、歯痛、十二指腸潰瘍をはじめとする、急性疾患や内科的疾患をも含めた多岐にわたるものであったことは多くの治療家が了解されているところである
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by fuji69fes | 2013-01-27 12:30 | 治療室より
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