理解者

10月1日です。
昨日は明鍼会の精神疾患(特にうつ症状や神経症)に対する鍼灸治療の
講習に出席してきました。
岡田明三先生の精神科で扱われる症状への東洋医学からのアプローチ
方法、姿勢はかれこれ10年近くことあるごとに拝聴してますが東洋医学の
根っこはブレず、それでいて毎年、毎回新しい話が出てくる。
ブラッシュアップを怠らないのか、アンテナの張り方がすごいのか・・・

とにかくいつも新しいことを勉強させていただいてます。
今年も夏が終わり、うつの症状が辛くなってくる季節に入ってます。
気を引き締めて皆さんの治療に当たりたいと思います。


唐突ですが、皆さんに理解者はいますか?

きっと、いますよね。

そして、誰かの理解者になっていますか?

きっとなられていることと思います。

僕も誰かの理解者でありたいと常々願っています。

特に患者さん達の理解者でありたいと。

そして、下品なことに人から理解されたがっています。

「僕ってこういう人なんですよ、わかってくださいね」と。

患者さんたちの症状について、そして患者さんへの理解を深める。
僕の施術によって患者さん達のココロとカラダが楽になる。
結果、僕の考えと技術を支持していただける。

それが「僕が患者さんから理解される」ということ。

僕はそれを喜びにしてます。

患者さんによくなってもらって、

その上で、できれば・・・さしつかえなければ僕を認めて頂きたい。


ありがたく支持していただいている一方で、どうしても力足らず患者さんにそっぽ
向かれたりしました。

助けきれなかった方もいました。
悲しく、辛い思いをしました。

助けられなくて悲しくて悔しくて仕事辞めようかと悩んだりもしました。

僕の理解が足りなかったのか・・・僕を理解してもらえなかったのか?
思い出しては悩む日々です。


でも、僕がこの道に入ろうと思っていたむか~し、「むいてるんじゃないかなあ」
とヒトコト言ってくれた当時の僕の理解者のことばを思い出してこの道にしがみ
ついてます。

キツイな~ってとき、「かつての理解者」の存在を思い出しては皆さんのココロと
カラダに元気を与えることを業として日々精進してます。

皆さんの人生の日々のホンの一部でしかないかもしれませんが、辛い思いをし
ている患者さんの理解者でありたいと思うのです。
ゆくゆくは忘れられてもいいかもしれません。でもまたちょっと辛くなったとき、時
々思い出してもらえうような「かつての理解者」みたいになりたいなと思います。


昨夜は嵐でしたが皆さんお体の調子はいかがでしょう?





夏が長かったのでこのところ不調を感じている方も少なくないですね。
いろんな治療を受けに行ってみたけどイマイチな感じだったので鍼を試そうと
いらっしゃる方が増えてます。

なかなか休む間もありませんが頑張りどころです。

その中のお一人、昨年の今頃初診でいらして、今回一年ぶりにお見えになった
Aさんの背中と胃の話です。


元来疲れると背中が痛くなり、胃腸も強くないAさん。
昨年の夏の終わり頃から背中の痛みや肩のコリなどが気になっていたとのこと。

自分で自分の背中を押してみたりして

「あ、ここを人に押してもらうとよさそうだなあ」

なんて思い「腕に自信アリ」とうたったマッサージ、整体、鍼などに予約をいれて

「コレコレなんですけど治療お願いできますか?」と4軒まわったとのこと。

4軒とも「ココがこうで、押すとこんななんです」と最初に訴えているのに皆そこに
は触れず・・・。

「別に触れなくてもいいのですよ。いろんな治療法があるんでしょうし、あの不快
な感じが楽になれば。」

Aさんはそう言っておられました。

でも、どの治療もあの不快な感じは減らず、治療が終わっても

「どうですか?症状軽くなりましたか?」

とも聞いてくれない・・・。

Aさん曰く

「マニュアルとおりなのかな?うちにはうちのやり方があるのだ!って偉そうな感
じでもなく皆、対応はソフトで丁寧なんだけど症状が変化する様子がないから・・・
なんだかなあと思っちゃって」


で、ちょっと遠いのだけどと、会社の方の紹介でうちに電話をかけてきたとのこと。


「背中のこのあたりを押すと胃が軽くなるんですけど」

って背中を丸めて左手の親指を背骨の真ん中らへんに持っていくので言うのでピン
ときました。
d0142660_23393641.jpg
「あ、脊際(背骨のすぐ横のこと)のコリコリね、Aさん背骨ねじれてますね。」

「ええ、少々捻れちゃってますが、わかりますか?」

「前かがみになったときに背中を見てればわかりますよ。胃腸への神経が出るあたりまで影響してそうですから相当気持ち悪いでしょうね」

とAさんの背骨の際をグリグリ・・・胃腸の反応が出やすいツボなんです。痩せている人に多い反応ですね。色白の女性やシミの多いタイプの方も。男性では生真面目な人や芸術肌の人など多いです。

「あ”~、それっ、それですぅ~・・・・」とAさん。

その直後ゲップが二つ。

Aさん 「すみません・・・でもなんだか今のだけでもスッキリしました。」

僕   「これは結構きてますねえ。側湾症とかまでいかなくてもよじれてると回旋筋
とか固くなって内蔵疲れますからねえ。やってみましょう。」
d0142660_23402061.jpg

(回旋筋は緊張でギュっと縮む。背骨を歪めたり、内蔵の調子(自律神経)を悪くする)

その後鍼と灸と手技でしっかりと全身の調整と件の不快な所を施術し終えて聞いてみ
ました。


僕   「今具合はいかがですか?」

Aさん 「かな~りスッキリしました」

僕   「では、よろしければあと数回治療にお付き合いください」


Aさんはその後3回治療にこられて不快な症状が消えたので治療は終了。
また疲れが溜まったら症状が重くならないうちにまた予約を入れてもらうことにしていた
だきました。

そして、一年経て9月初めにまた治療に来ていただきました。
昨年よりは症状がきつくないとの事ですからたぶん今回も数回の治療でラクになってい
ただけるのではないかなと思います。

上記のAさんと同じような症状をお持ちの方には当治療室で喜んで治療させていただき
ます。

側湾症(それほどでなくても背骨のゆがみ)は、肩こり、内蔵の不調、足の冷え、腰痛、
不眠、その他疲れがたまった時に非常に不快な症状を出しますね。

背骨の両側の筋肉の緊張が歪みの程度によって左右差がありますから刺激を与える
程度も左右の差が出ます。ここに治療家の経験の差が出ます。

当治療院では側湾症・背骨のゆがみによる不快感の治療例が多くあります。

お悩みの方は是非ご相談ください。あなたのつらさの理解者になれるかと思います。
[PR]
by fuji69fes | 2012-10-01 10:01 | 治療室より
<< 指が腫れる 背中の痛み >>