smile

こころ と からだ この密接な関係を紐解き、気分障害(うつ)や神経症、更年期障害、不眠症、他ストレス性疾患の治療に応用してずいぶん経ちます。


そういった病、症状が無い人でもこの知識は役に立ちますから、治療の際にお話したりすることがあります。


例えば…


ということで、この2年ほど僕が取り組んでいるマラソンの話を。






マラソンは肉体もさることながら、精神的にキツいなぁと思われるスポーツ。


フルマラソン42.195km を制限時間6時間30分で走りきるということはスポーツ習慣のない人にはなかなか苦しい。


「マラソンやりましょう」

と誘われた時は

「なんでそんな長い距離をわざわざ走るのか」


という最初から否定的な気持ちが沸き上がりました。


さて、「否定的な気持ち」というキーワードが出たので、こころとからだの話に入ります。

マラソンは長丁場。前半にペースを上げすぎて

「まずい、おもったより疲労が…」

もしくは、上手くペースに乗れず

「タイムが出なかった。後半取り返せないかも…」

とネガティヴな気持ちになったとします。


その時、からだの中では何が起きているか…。


アドレナリン、ノルアドレナリンといった物質が脳内で分泌されます。

これら物質は行動を消極的にし、パフォーマンスを低下させます。


これとは逆にポジティヴなこころで

「問題ない、大した影響ではない。」

「まだまた取り返し可能」

と思うことで、脳内にはドーパミン、βエンドルフィンといった行動を積極的に、こころもからだもリラックスさせる物質が分泌されます。

そして、パフォーマンスが上がるのです。


ポジティブな気持ちが出ない?


そんなとき、嘘かもしれないけど脳内でドーパミン、βエンドルフィンを出す方法があります。



「とても無理」、「折れそうだ」と感じても、嘘だけど「全然行ける!」「今日は調子良い!」と自分に強く語りかけること。


セルフトークと言われる方法なんですが。僕は「うそも方便作戦」と呼んでます。


無理ですか?
そうですね、僕はそこまであつかましくないので無理でした。


でも、チョット刺激の強いロックを聴きながら気分を盛り上げて走ったり、今こうして走っていることや、今まで影響を強く与えてくれた弟や古い知人の事など思い出して「ありがとう!ありがとう!」とこころのなかで繰り返したら結構力が出てきましたから、「ありがとう!」っていうポジティブワードは有効かもしれないと思います。


もうひとつ。


笑顔。


辛いのに笑顔?


と思うかもしれませんが、これは良く効きます。


もう無理、もうこれ以上は前に進めない、と感じたときでも潜在能力というのが眠っています。


この潜在能力を引き出すには笑顔!です。


無理やりにでも笑顔!


笑顔は顔面の表情筋と言われる筋肉の動きで作られるのですが、通常ならうれしい気分のとき、楽しい気分のときに脳が感じ取り、その身体表現として笑顔になります。


しかし、辛いとき嘘でもいいから笑顔を作るとどうなるか。

笑顔をつくる表情筋の動きに脳が騙されるとでもいいましょうか。


感情、気分がポジティブな方向へ向かい始めます。


(デパート、ホテルなどの接客の仕事での研修などで向き合っての笑顔トレーニングをしますが人の笑顔を見てもプラスストロークを得られますし、鏡の中の自分の笑顔を見ても脳は気分良くなります)


笑顔をあえて作ることで、先に書いたドーパミン、βエンドルフィンなどが分泌されはじめます。
そして、足がもう一歩前にでるようになるのです。


一歩出た自分の足に喜びを感じたらしめたもの。


脳内は今度は騙された訳でなく、ポジティブ系脳内物質を出し、体は軽く、行動は積極的に。

自分の力をシッカリと発揮できるのです。


うーん、なんだか途中からマラソンの話ではなくなったような気もしますが、ツラくとも笑顔!


こころによってからだは変化しますし、反対にからだ(表情筋)によってこころ(脳内物質)は変化する。


そういうことです。
明日も笑顔で!


那覇マラソンの後半、沿道からの笑顔に随分助けられました。今年もそろそろ準備してなんとか去年より少しタイム縮めたいと思ってます。
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by fuji69fes | 2010-07-16 07:52 | 治療室より
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