精神科・神経科・心療内科の症状と鍼灸治療

非公開コメントを頂くのは大いに結構なのですが、アドレス等の連絡先を頂けないと
お返事して良いものかどうか迷いますね。
治療室のご案内ノアドレスは携帯電話ですから長いメールには確かに不向きです。
非公開コメントにアドレスを入れて頂けるとこちらから一度メールを差し上げますの
で改めてご相談頂くといった対応でもしていこうかなと考えてます。

さてそんな問い合わせの中でも最近増加している神経症・パニック障害・神経症・心
身症といった問い合わせ、それもご本人でなくご家族からの問い合わせが多いので
それらの症状を持つ患者さんの「からだ」の治療について少々。



ご家族は、ご本人の「状況」つまり体の状態も含むのですが、それと「気持ち」の相互
関係に気付いていなかったり、誤解していたりする場合も多々見受けられます。
症状を持つご本人の行動が自分自身のこととして帰ってくると認識し理解する力をつ
けるように、経絡治療で調整してあげる、という方法も有効ではないかと思います。
実際、当治療室では効果をあげています。


漢方や中医学ではストレス系の治療に関して肝・腎を関連させるケースが多いのです
が、私の診るケースでは「脾の証」が半分以上を占めています。
患者さんが女性となれば8割くらい「脾の証」ではないかなとさえ感じています。


東洋医学における「脾」とは西洋医学の脾臓というわけでもありません。
(そもそも肝・心・脾・肺・腎という蔵、胃・大腸・小腸・膀胱・胆・三焦という腑、つまり五
臓六腑というのは解体新書以前からの東洋医学における臓腑論の言葉で、蘭学(西
洋医学)が入って来て肝臓とか脾臓と名付けたのですから西洋医学の和訳名ではな
いのですね。)


「脾」の働きとは飲食物を体に必要なものと不要なものに分け、必要なものは体内に
取り入れ、不要なものは体外に排出する働きというとわかりやすいでしょうか?
口から食道、胃、腸で分別し吸収・排せつへといった一連の役割が「脾」の働きです。

ちょっと前になりますがキレる子供、キレやすい若者というのが盛んに取り上げられ
ました。朝ご飯を食べない、菓子パンの朝ご飯、そんなことも原因では?と言われま
した。確かに血糖値が下がると不機嫌になったり、エナジーが不足して無気力になり
ますからね。

また、食べていても胃腸の働きが100%でない・・・70~80ならまだしも60%以下(
イメージです)であったら食べたものの栄養をそれだけ取り入れることが出来ないわ
けです。エナルギー60%以下しか取り入れられない低燃費のカラダ。

意外に思うかもしれませんが、子供では少ないですが15歳以上の場合、食欲が無
い訳では無かったりもします。吸収が出来ないといのも脾の働きの落ち込みです。
全部排泄にまわっているようなものかもしれません。お通じが良くないというのも脾
の働きが悪い場合があります。
最近は自動洗浄の便器のおかげでお通じの状態をチェックしない人も増えてますし。
(食べたものがしっかり消化吸収されているのかチェックという意味で大切です。)

衣食足りて礼節を知ると言いますが、脾の働きが良くないと食足りていない訳でちょ
っと周囲と上手くいかなかったりするとも言えます。
本人の意図とは関係なく体は食うや食わずといった状態なのですから。



なんにせよ、メンタルの症状が強いのにクスリやカウンセリングで治っていかない
場合、「体の治療」を優先させてみてください。

体が楽になってくれば、周りに配慮したり、世の中への関心が自ずと広がっていく
ようになります。
そうして、ご本人から周りに気遣いをしようとする気力が出てくれば、不安感も緩和
し、治癒の方向へ前進することができます。
再スタートとはなりますが、周りとの関係性を一つ一つ築き上げるようになれるでし
ょう。「急がばまわれ」です。
いつからでもスタートできますし、ご家族も新たに学び、前向きに歩んでいけるの
ではないでしょうか。


御相談お受けいたしております。

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by fuji69fes | 2010-05-26 23:44 | 治療室より
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