鍼灸院の探し方

ときに遠方の方からの御相談を受けることがあります。
「遠いから通えないが、近くの鍼灸院でどこへ行けばいいかわからない・・・」
ごもっともです。

知り合いがいれば紹介させていただきますし、卒業した学校や所属している学
会などに問い合わせて紹介する場合もあります。


鍼灸院は広告制限を受けていますから治療する内容、金額を表に出せない。
ま、不当といえば不当な弾圧を受けていたりする訳です。

逆にネット上ではいまのところ規制を受けないということで随分とスゴイことを
書いていたり、なんでも治療します的なところも見受けられます。

「WHOでは鍼灸の適応疾患を次のように定めてます」
・・・良く見受けられるのがこういった文句です。










以下、とある鍼灸院のHPに記載されていた内容をある程度、拝借しました。

WHOが認めた鍼灸の適応症



呼吸器系      気管支喘息,過呼吸症候群 神経性咳嗽


内分泌代謝系   肥満症,糖尿病,心因性大飲症,甲状腺機能亢進症

循環器系      本態性高血圧症,本態性低血圧症,神経性狭心症,不整脈の一部,
           心臓神経症

消化器系      消化性胃潰瘍 潰瘍性大腸炎 過敏性大腸症候群 神経性食欲不振
            症,神経性嘔吐症,腹部膨満症,呑気症,下痢便秘症,痔疾


泌 尿 器 系   夜尿症,過敏性膀胱


骨・筋肉系     慢性関節リューマチ,全身性筋肉痛,脊椎過敏症,書痙,痙性斜頚,
           頚腕症候群、チック,外傷性神経症


神 経 系     偏頭痛,筋緊張性頭痛,自律神経失調症

皮 膚 系     神経性皮膚炎,皮膚掻痒症,円形脱毛症,多汗症,慢性蕁麻疹,
           湿疹


眼 科 系    原発性緑内障,老人性白内障,眼精疲労,眼瞼痙攣


性 器 系    インポテンツ,不感症,月経痛、無月経,更年期障害,不妊症

耳鼻咽喉科系  メニエール症候群,咽喉頭部異物感症,難聴,耳鳴り,乗り物酔い,
          嗄声,失声,吃音

小児科系     小児疳むし,夜驚症,小児消化不良症,腺病質


そ の 他     腎部・腰部・手足の冷え,肩こり,のぼせ,不眠等の不定愁訴



長いですね。いろんな疾患の名称が出てきました。そして、いろいろ治せそうな
気がしてきます。

さて、次は僕の定期購読している「医道の日本社」誌に掲載された資料からの
抜粋です。

         WHOが認める鍼灸の適応例

神 経 系 疾患   神経痛、神経麻痺、痙攣、自律神経失調症、神経症、心身症、
           脳卒中後遺症、頭痛、不眠症、めまい、肩こり

運動器系疾患   関節炎、関節症、肩関節周囲炎(五十肩)、関節リウマチ、
           筋・筋膜炎(筋肉リウマチ)、頸筋強直、頸肩腕症、むち打症、
           捻挫、腱鞘炎、腰痛症、外傷の後遺症

循環器系疾患  心悸亢進(心臓神経症)、高血圧症、低血圧症、動脈硬化症、動悸、
           息切れ

消化器系疾患   口内炎、舌炎、歯痛、胃腸炎、胃アトニー、胃下垂症、胃酸過多症、
           胆石症、肝機能障害、肝炎、十二指腸潰瘍 、下痢、便秘、痔疾患

呼 吸 器疾 患  風邪、風邪の予防、咳嗽、鼻炎、扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、
           気管支炎、気管支喘息

泌尿器系疾患  ネフローゼ、腎・尿路結石、膀胱炎、尿道炎、前立腺肥大症、
           陰萎症、遺精、性機能障害

内分泌系疾患  尿崩症、バセドウ病、糖尿病
代 謝 疾患  貧血、脚気、痛風
皮 膚 科 疾患  皮膚炎、蕁麻疹、ヘルペス、肝斑(しみ)、円形脱毛症
産婦人科疾患  不妊症、月経不順、生理痛、冷え症、更年期障害、妊娠悪阻(つわり)、

胎位異常(逆子)、乳腺炎、乳汁分泌不全

小 児 科 疾患  疳虫、夜啼症、夜尿症、自家中毒症、小児喘息、虚弱体質
眼 科 疾患  仮性近視、眼精疲労、眼瞼縁炎(ただれめ)、麦粒腫(ものもらい)、
           結膜炎、弱視、涙管炎

耳 鼻 科 疾患  耳鳴、難聴、メニエール病、鼻炎、中耳炎、鼻血、副鼻腔炎(蓄膿症)


なんだか同じようで・・・ちょっと違ったりします。

医療関係の方でないと、かなりわかりづらいですね・・・

それに、これらの疾患、全部鍼灸で良くなるように思っちゃいますよね。

WHOがこう言っているからとお医者さんの中にも

「鍼でなおるんじゃないかな」

とご自分では確かめたこともないのに患者さんに鍼灸院行きを薦めちゃう方も偶に
います。(でも、医師の診療対象である疾患名ばかりですよ。まあ、治療の対象とい
うより「あなたの病気は〇〇です」と診断するのがお仕事の場合もありますしね。)


僕も学校でWHOの認める疾患一覧を教えてもらった時は鍼灸ってなんでも治せ
そうだなあと思いました。

でも、臨床に出てみると「おかしいね、WHOのお墨付きなんだけど・・・うーん」って
ことも。いろんな講習会で30年40年臨床に携わっていらっしゃる大先生方に尋ね
ても・・・

       「WHOのアレね、やってくれるよね。困っちゃう。
       それを宣伝する輩のやり方がね・・・」

患者さんが「〇〇治して」と治療院に来て

       「難しい治療だから場合によっては治療に3か月かかる」とか、
       
       「半年かかるかも」

と伝えると 「全然効かないのか」

って帰っちゃう・・・なんて。

そもそも西洋医学的疾患名を東洋医学的治療対象として翻訳することが困難なので
期待感を煽ってしまったりするのですけどね。

だからこの手の宣伝を出しているところはまだ、自分の得意分野を持っていないかも
しれません。(もしかしたら・・・ですよ。)

やる気があるところは「お任せください」とか力強く宣言してくれています。

特に力を入れている分野には上記のように鍼灸の有効性を説きつつも
「当院で特に〇〇に力を入れています」と謳ってくれたりします。

もちろん、全ての患者さんに希望を持ってほしいから

        「来てくれたらなんでもやってましょう!」

という鍼灸師もいらっしゃいます。

確かにアレコレ真剣に丁寧に患者さんの体をひも解けば何かしら効果を出せますか
らね。
僕も整形外科に勤務していた時はほんとアレコレやれるだけのことはやってみました。


そうそう、お近くの鍼灸院の探し方でした。

まずは、保険所に電話してみましょう。
鍼灸院は保険所に登録されていますからね。

出張専門の方なら電話帳にも載っていないかもしれませんし。

なるべく永くやっているところが良いかもしれません。

それなりに信頼を得ている目安にはなります。
僕がかつて勉強させていただいた院は3代続いてますし、そこが手いっぱいでもお
弟子さん達が開業していてそこを紹介してくれるかもしれません。

電話してみて、話を聞く。もちろん、忙しい時は長い話は出来ませんが御自分の症
状を伝え、
「臨床に入って何年ですか?」(開業して1年でも臨床は10年以上って人は多くい
ます) 
「私の症状、治療例がありますか?」(不得意だったら他を紹介してくれるかも)
といったことをそれとなく聞き出す。

もしくはどれだけやる気を見せてくれるか?それに期待できるならOKでしょう。

で、ここかなと思ったら一度治療を受けてみる。
治療効果はその方の自然治癒力がどう引き出せるかに関わりますから気が合えば
続けてみると大抵の場合良い結果を得られるでしょう。
気が合わない・・・つまり治療を受けていてなんか落ち着かない、次回の治療を受け
たくないかも・・・と思えばご縁が無かったのかもしれません。

がっかりしている暇はありません。気を取り直して次へ・・・です。
諦めずに自分の体を良くしていきましょう。
あなたがご自分の体にできること
それはあなた自身で取り組んでいくしかないですからね。

各種御相談お受けいたしております。
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by fuji69fes | 2010-05-24 15:12 | 治療室より
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