五味

七情とかストレスとか書いたら質問頂きました。
たまには治療のことに目を通してくれる方がいるんですね(笑)。

「〇〇の症状があるんですけど、なに食べたら治りますか?」
そんな内容です。

では、ということで手元にある家庭向けの東洋医学の本やMook、またネットの情報など
から昔簡単に作った内容を下に写します。

「肝」 怒りっぽい、気が短い、長時間目を使う方、目が血走る

症例  頭痛、肩こり、肝機能障害、眼病、視力低下、目がかゆい、爪が悪い
    筋肉痛(手足の痙攣)、月経病、ストレス、自律神経失調症、アレルギー性諸疾患、
    神経症、高血圧、不眠症、門脈循環障害(痔)冷え逆上せ

「肝」 に良い食べ物 レモン、うめぼし、酢の物、魚、胡麻、にら






「心」 いつも顔が赤黒い、興奮しやすい、暑がり、やっぱり肥満、長時間歩く方

症例 肩背部の凝り、心筋梗塞、脳梗塞、血液循環障害、心臓衰弱、糖尿病、
   高コレステロール、高血圧、息切れ、動悸、不整脈、神経症、不眠症、
   熱のない風邪、顔など上半身のむくみ

「心」に良い食べ物 ゴーヤ、ラッキョ、杏子、黍(きび)、麦



「脾」 顔が黄色っぽい、心配事が多い、口乾く、胃が弱い、下腹部の肥満、長時間座っている

症例 肩こり(左)、胃腸障害、腎機能障害、慢性胃もたれ、むかつき、糖尿病、
   食欲不振、貧血、めまい、低血圧症候群、関節炎、肥満、腹部張満、口内の痛み、
   出血性疾患、機能性子宮出血、血便、潰瘍性の下血、血小板減少症、四肢麻痺、
   筋無力症、下痢、熱のある風邪、おとなにきび、

「脾」に良い食べ物 にんじん、サトウキビ、牛肉、棗、青菜、米、やまいも


「肺」顔に血色がなく白っぽい、悲しみが多い、呼吸器系が弱い、冷性、長時間よく臥す方   

症例 胸痛、呼吸器不全、喘息、咳、気管支炎、鼻炎、皮膚乾燥、
   アレルギー性疾患(皮膚病)、ちくのう、便秘、軟便、下痢、冷性、毛が抜ける、
   のどが乾く、頭痛、頭重、悪寒発熱、発汗、咽痛、腹痛、寒熱、出来物が出来
   やすい、上半身以上のむくみ

「肺」に良い食べ物 にら、玉葱、にんにく、生姜、唐辛子、鶏肉、栗、桃


「腎」 顔が黒っぽい、よく恐がる、物忘れがひどい、子宝に恵まれない、長時間立たれる方
  
症例 肩こり(両方)、腎臓諸疾患、軽度膀胱炎、婦人病、子宮疾患、不妊症、
   神経痛他疼痛疾患、前立腺肥大、性欲減退、尿疾患、早漏、難聴、耳鳴り、頻尿、
   目のかすみ、めまい、無気力感、貧血、高血圧、ホルモン失調、健忘、不眠症、
   脳の老化、腰痛、骨折しやすい、空咳、小児喘息、小児嘔吐、糖尿病、虫歯、
   髪が抜ける、夜間発熱明け方下痢、関節炎、リウマチ、乱視、胃酸過多、
   おどおどする

「腎」に良い食べ物 岩塩や海塩、大豆、豆の葉、こんぶ、栗、渋柿

で、ここまで読んでいただいてアレなんですが、TVや簡単な雑誌の情報のように、もしく
はネットでの食品・サプリメント販売のようにこの病気にコレが効く!的な感覚だとがっか
りすることに、それどころか、かえって傷める場合があります。

だいたい五行といってもただ五つに分類しただけではないですから、面倒に思える方も
多いでしょう。。。。
相生関係・相克関係をネットで検索してもらうとちょっとわかるかもしれませんが。

イライラするし、眠れない!目をPC作業で酷使してるから「肝」だわ!じゃあレモン水と
梅干し!って摂っても良いですけど・・・

「肝」が悪くなった背景には「腎」が弱ったからかもしれません。
PCでの仕事は座り仕事なんですけど、「脾」では?
とかコレだけで決めるものでもないですからステロタイプには行きません。
五行≒五臓のどこが弱っているのか・・・だいたいそこがわからないですからね。

例えば五行に則って、「肝」を傷めた場合その薬性の酸・土に配当する薬草や食物を中
心に補い、しかも過不足がないよう摂るわけですがこの「過不足がない」という事が曖昧
でわかりにくいですね。
結局常識的な範囲でね、という事に尽きます。

つまり酸味の梅干しを大量に摂取したりすると、胃腸を傷め肝そのものも逆に疲弊して
しまったり、また、梅干しも塩分が多いものなどだと塩分過多も招きます。


この食品を沢山摂りなさい、というわけでなく、これらの食品がウイークポイントなので、
その調整をする、という程度に利用してもらうと大きく間違わずにすむかと思います。
調整≒摂りすぎと足りないのは、同じように良くありません。

ちゃんと診させて頂いた方には「あなたはちょっと血が足りなくて眠れてないから牛肉を
食べてくださいね」とか、「ちょっと運動が過ぎているようだからレモン水を加えましょう」
とアドバイスし、治療の回を重ねて調子を尋ねフォローアップしています。

それが出来きない、手の届かないところではこのブログのように「まあ、こんな感じです~」
としか言えませんので・・・アシカラズ。
病気だけでなく人を診るのが鍼灸治療ですから気になる方はお越しくださいませ。


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by fuji69fes | 2010-05-24 10:01 | 治療室より
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