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SUNNYSIDE UP 大作戦

突如思い立ったカテゴリー変更。
それとともにカテゴリーを一つ追加しました。
題してSUNNYSIDE UP大作戦。

SUNNYSIDE UPは片面焼きの目玉焼きのことですが、僕には思い入れのあるワード
です。
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19歳くらいのころ、世の中はバブル、しかしその年代ゆえか、それとも感受性がちょっと
時代にそぐわなかったのか、僕はblueだったり、heavyだったり、それなりにユウウツな
青春期を過ごしていました。
喫茶店やスタジオに出入りしては音楽に浸り、コーヒー代も無くなると本屋で片っ端から
立ち読みに没頭したり、古道具屋をひやかしたり、それにも飽きると緑多く程よく整った国
立の街を散歩していました。
そんな日々、国立駅前のロータリーにさしかかるたびに気になるBIKEが停まっていまし
た。
少々くたびれた感じ、いかにもオートバイといったたたずまいで白っぽい卵形のタンクに
SUNNYSIDE UPの文字。
いえ、もしかしたらSUNNYSIDEとだけ書いてあってUPは僕の思い込みかもしれませ
ん。

とにかく、そのオートバイはカッコよいと思えたんですね。
当時は、バイクに詳しくなくて知人が乗っているカウル付きのバイクはどれがHONDAで
どれがYAMAHAなのかわからなかったのです。

で、件のバイク、後にパリラというイタリア車のタンクをつけたCB250RSらしい、近くに
あったSUBCRAFTさんの手が入ったものではないか?と判るのですが、とにかくカッ
コよかったのです。
バイクとかってカスタムするものとかそんな知識も無く、自分の想像力の乏しさでは手
に入れたものを弄くって欲しい形を手に入れるって方向性も持っていなかったもので。

ちょっと古臭くてカッコ良いものは当時の僕の気分を高揚させてくれました。
他にもベスパやCB125Jなんてバイクも国立では乗り回している人が多くて。
ムサビの学生やアーティストが多かったから結構面白いセンスのモノであふれていた街
だったと思います。

古道具屋や古着屋、古い楽器を修理したりする店に出入りしたり、喫茶店で古いアンプや
スピーカーについて薀蓄を聞かされたり、まあ、そんな日々が暗澹たる蒼き日々に差し込
む日差しの如く楽しみで「いつか日の当る場所に出てやろう」なんて思ったりしたんですね。

いまよーく考えると「別にあんな暗い気持ちにならなくても良いんじゃないの?」とか思うの
ですけどなんかアレですかね、妙に哲学的になりすぎちゃったりして「僕は悩んでいるん
だゾ!」-mode になっていたんだと思います。

で、いつもながら脈絡も無く話は転がることもなく終わるのですけど、手持ちのモノの修理
とかメンテナンスとかガラクタ達にもう一度陽の目を見せてあげることができた場合にUP
していくカテゴリになります。

KEEP ON SUNNYSIDE.
by fuji69fes | 2009-08-18 12:08 | sunnyside up
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